2019年03月16日
英国Denmansガーデン訪問記 - 故ジョン・ブルックス MBE氏自邸
世界的なトップガーデンデザイナーである、John Brookes MBE氏の自邸、
(MBEは大英勲章Member of the Order of the British Empireの略です。)
デンマンズ・ガーデン(英国 West Sussex州)。
最愛なる恩師であるジョン・ブルックス氏は、
2018年3月に永眠してしまったのですが、
この庭は、今も後継者である仲間が引き継ぎ、
一般に公開されています。
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庭園内は、通称John’sブルーと呼ばれる、青いベンチが点在。
のんびり座りながら楽しむのがお勧めです。
私も、ジョンへの心からの感謝の想いを込めて、
何年ぶりかに訪問してきました。
20年ほど前、初めて、デンマンズに到着した日の朝が思い出されます。
その頃、ガーデンデザインを学んで2年以上経ち、
著書を通して、崇拝していたジョン・ブルックス MBE氏による
集中コースの受講が、ようやく実現した初日の朝早く、
デンマンズを訪問し、
かなりどきどきしながら、自邸兼アトリエである、
このClock Houseのドアをノックしました。
その夏、この中にある、ジョンのアトリエで学んだ日々は、
今でも、私の宝物となっています。
ここは、20世紀初め、デンマンズ卿のお屋敷として、建てられました。
その後、2度の大戦を経て、
1946年にロビンソン夫妻が、大部分を購入し、
時代が落ち着いた頃から、
Joyce夫人が、新しいスタイルの庭を作りはじめました。
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こちらは砂利の流れ。
エーゲ海のデロス島で、インスピレーションを受けたそうです。
ジョン・ブルックス氏が、ここを初めて訪問したのは1970年代。
その後、夫人の快諾を得て、
敷地内にある、馬小屋(現クロック・ハウス)を改装し、
自邸兼アトリエ・スクールとして、生涯を過ごしました。
熱心な植物専門家であるJoyce Robinson夫人と、
トップデザイナーであるJohn Brookes MBE氏が創り上げたこの庭は、
植物だけに頼らない、確固たる本物のデザインが根底にあり、
同時に、
一年を通して、多くの珍しい植物を楽しむことができます。
また、種類だけではなく、
色、質感、形のハーモニーやコントラストは、
何度訪問しても驚きの連続で、
自分でも驚くほど何度でも感動してしまいます。
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ジョンが大切にしていた「力強さ」
アーキテクチュアル・プランツと呼ばれる植物の存在感と、
その先の視線を集めるFocul Point。
一方、園内にはゆったりと流れるような、美しい芝生のカーブが続き、
(これらは、夏のデンマンズガーデンの写真です。)
不思議なほどリラックスしながら、
何時間でもお散歩が楽しめる、、、
そんなお庭です(^^)
園内には、地元でも味に定評があるカフェがあり、
アフタヌーンティも可能です。(要予約)
ロンドンからは、最寄駅のBarnhamへは、
Victoria駅から1時間半から2時間。
こちらがBarnham駅
英国では珍しく、全て階段ではなくスロープなので、
スーツケースでも簡単に移動ができました。
BarnhamからDenmans Gardenにはタクシーで10分ほどです。
Denmans Garden 開園時間等について:
火曜日から日曜日
毎日午前10時から午後4時
(月曜定休)
ウェブサイト(英語)
https://www.denmans.org/
カフェ等について
https://www.denmans.org/your-visit/
すぐ近くにはChichesterという、大聖堂が非常に美しい街もあります。
是非、足をお運びください(*^_^*)
お読みいただき、ありがとうございました。
はまもとのりこ
